約2・8㌶の海老江1丁目開発計画が始動/整備工事は竹中土木/阪神電気鉄道
阪神電気鉄道は2014年12月に大日本住友製薬(本社・大阪市中央区道修町2-6-8、多田正世社長)から取得した大阪・海老江の大阪総合センター跡地の開発事業に着手する。事業名は「海老江1丁目開発計画」。計画の詳細は不明だが、約2・8㌶の敷地を活かし、17年8月ごろまで約2年半かけて開発する。先行して整備工事を竹中土木の施工で進める。
【竹中土木が整備工事を担当】
阪神電気鉄道は土地を94億5000万円で14年12月5日に取得した。旧大阪総合センターの所在地は大阪市福島区海老江1-1-9(地番)。住居表示は1-5-51。敷地面積は2万7864・43平方㍍。用途地域は道路沿いの奥行25㍍は商業地域で、建ぺい率は80%、容積率は400%、残りは準工業地域で、建ぺい率は60%、容積率は300%となっている。
建物と附属建物38棟の総延床面積は3万9316平方㍍で、現状もそのまま残っている。竹中土木が担当する工事名は「海老江1丁目開発計画整備工事」。
旧大阪総合センターは大日本住友製薬の前身である大阪製薬が1897年に製薬所の建設用地として取得し、1898年に大阪製薬製薬所(通称は海老江製薬所)を建設した。1950年には大阪工場と改称し、2003年4月の閉鎖まで医薬品の生産拠点だった。閉鎖後の03年4月から14年9月末までは主に事務所と研究施設として使っていた。同社は経営資源の有効活用と財務体質の向上を目指して遊休資産を売却した。