解体工事の発注者は東急不動産/大阪・中津のラマダホテル大阪/土地はオリックスが所有
大阪・中津のラマダホテル大阪の解体工事は東急不動産が発注者となることが分かった。工事名は「大阪市北区豊崎3丁目計画建屋解体撤去工事」で、東急ホームズが施工する。解体業者は昇和(大阪市港区田中2-1-1)。現在は仮設工事と事前調査などを行っている。2016年6月30日までに解体を終える予定だ。
【仮設工事などが始まったラマダホテル大阪跡地】
現状はオリックスが約5000平方㍍の土地を実質的に所有している。いずれかの時点で、東急不動産などに土地の全部または一部を売却するとみられる。ラマダホテル大阪は2013年末に閉館し、仮囲いで囲われた状態が続いていた。
ラマダホテルの前身は東洋ホテルで、1969年に旧三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)が中心になって開業した。04年にモルガン・スタンレーが事業を買収し、06年にラマダホテルグループに加わった。04年9月の時点で所有権が東洋ホテルからUFJ信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)に移り、神宮ホールディング特定目的会社が受益者になった。建物が老朽化し、改修に必要な多額の投資を回収できないと判断して閉館を決めた。閉館後、14年2月28日にオリックス不動産がいったん取得し、14年7月24日には親会社であるオリックスに所有権(受益権)を移した。
既存のホテル建物は地下2階地上16階建て延べ3万5685平方㍍で、大林組が施工した。客室数は547室。所在地は大阪市北区豊崎3-21-1(地番)ほか。用途地域は商業地域で、容積率が600%、建ぺい率が80%。