大学誘致に向けて開発事業予定者を公募/大阪・中之島4丁目の市有地1・2㌶が対象/大阪市
大阪市は大阪・中之島4丁目の市有地1・2㌶に大学を誘致するため、土地を取得する開発事業予定者をプロポーザル方式で決める。2日に公告した。予定価格は12月1日ごろに公表する。応募申し込みを2016年2月16日に都市計画局開発調整部開発計画課で送付によって受け付ける。16年3月4日に計画提案審査結果を通知し、3月16日に価格提案審査を実施する。土地売買契約の締結期限は16年3月30日まで。
【売却対象地の位置図】
参加資格は国、地方公共団体、学校法人のいずれかで、4年生大学、6年生大学、大学院、大学院大学、それに付随する施設の設置を条件に売却先を求める。
敷地の所在地は大阪市北区中之島4-32-12の敷地1万2325平方㍍。用途地域は商業地域で、建ぺい率は80%、容積率は道路沿いが800%、その他が600%。中之島4丁目では、大阪市が20年度中に新美術館を開館する計画で、新美術館と連携し、中之島のブランド価値向上に貢献する大学施設を誘致する。
同市は売却に先立って、マーケット・リサーチを実施し、調査票を提出した2大学にヒアリングしている。当初は誘致する対象を大学だけでなく、業務・商業・宿泊・文化施設なども視野に入れていたが、14年に実施したマーケット・リサーチの結果などを踏まえ、大学関連に絞った。
中之島4丁目の南側には国立国際美術館や大阪市立科学館などが建っているが、北側は04年4月に開設した「大阪大学中之島センター」や超高層マンション「N4.TOWER」などを除き、大部分が駐車場や更地になっている。
新美術館の用地は中之島4丁目北側の敷地のうち、東側の約半分。延べ約1万5000平方㍍の新美術館を121億円かけて整備する。北西側の敷地は大林組が4036平方㍍、京阪電気鉄道が1444平方㍍などを所有している。大林組の土地はもともと日本生命保険相互会社が持っていたが、05年6月に大林組に売却した。