ラマダホテル跡地に50階建ての分譲マンション/設計は大林組、16年7月に着工/東急不動産と住友商事
東急不動産と住友商事は、大阪・中津のラマダホテル大阪跡地に50階建ての分譲マンション「(仮称)大阪市北区豊崎3丁目新築工事計画」を建設する。住戸はファミリー向け653戸。設計は大林組が担当している。施工者は未定。2016年7月に着工し、20年3月下旬の竣工を予定している。
【解体工事が進むラマダホテル大阪】
マンションの規模はRC造地下1階地上50階建て塔屋2層延べ6万8111平方㍍。建物高さは168㍍。建設地は大阪市北区豊崎3-21-1(地番)ほかの敷地5154平方㍍。このうち2424平方㍍を建築面積に充てる。
現状は既存ホテルの解体工事を東急ホームズの施工で進めている。解体工事は16年6月30日までに解体を終える。解体工事名は「大阪市北区豊崎3丁目計画建屋解体撤去工事」。解体業者は昇和(大阪市港区田中2-1-1)。
4日時点でオリックスが土地を実質的に所有している。いずれかの時点で、東急不動産などに土地の全部または一部を売却するとみられる。オリックスが開発事業に関わるかは不明。ラマダホテル大阪は2013年末に閉館し、仮囲いで囲われた状態が続いていた。
ラマダホテルの前身は東洋ホテルで、1969年に旧三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)が中心になって開業した。04年にモルガン・スタンレーが事業を買収し、06年にラマダホテルグループに加わった。04年9月の時点で所有権が東洋ホテルからUFJ信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)に移り、神宮ホールディング特定目的会社が受益者になった。建物が老朽化し、改修に必要な多額の投資を回収できないと判断して閉館を決めた。閉館後、14年2月28日にオリックス不動産がいったん取得し、14年7月24日には親会社であるオリックスに所有権(受益権)を移した。
既存のホテル建物は地下2階地上16階建て延べ3万5685平方㍍で、大林組が施工した。客室数は547室。所在地は大阪市北区豊崎3-21-1(地番)ほか。用途地域は商業地域で、容積率が600%、建ぺい率が80%。