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【イベント】あかり整備はまちのにぎわいを生む/夜間景観学の第1回講座、照明デザイナーの長町さんが講演/神戸市

2015.11.08

神戸市は8日、「こうべまちづくり学校」の一環として、夜間景観学の第1回講座を神戸市立博物館(神戸市中央区)で開いた。照明デザイナーの長町志穂さん(LEM空間工房代表)が「激変する世界の夜間景観について」と題し、約1時間30分にわたって講演した。

【照明デザイナーの長町志穂さんが講演】

夜間景観学

冒頭、長町さんは「世界の夜間景観で、残念ながら日本はトップランナーとはいえず、やれることはまだまだある」とし、「LEDの登場で都市景観は激変している」と述べた。LEDの特徴として、サイズの小ささ、メンテナンスが軽減できるために取り付け位置の制約からの解放、省エネであるために電気容量の制限からの解放、時間や季節、人の有無などに合わせた複合的なプログラム、自由な色彩の構築、そして情報メディアとしての役割を照明デザインが担うことの計6点を挙げた。「これらの特徴によって、多様なプランニングが可能になっている」

また、LEDの普及によって「照明そのものではなく、床や軒、樹木などを照らす間接照明によって明かりが当たっているものが主役になる」変化を指摘した。

今回のテーマとなった「水辺を核とする夜間景観づくり」では、都市全体を対象にした光のマスタープランの必要性を訴え、「光を点でなく、面として捉える時代になっている」とした。具体例として、シンガポールの事例を挙げ、綿密なマスタープランを通じて、商業施設エリアや住居エリアなど地区によって夜間景観にメリハリをつける必要性を強調した。仏・マルセイユのヨットハーバーや大阪市、神戸市の取り組みも紹介、大阪市は水辺の景観を高めるとともに、水上交通も増えたことで、「この約10年の変化で、水辺が非常に活気づいた」成功事例と位置付けた。

水辺の夜間景観がつくった新たな都市魅力の事例としては、英・ロンドン、独・ハンブルク、西・マドリッド、西・バルセロナの4都市を説明、ロンドンの古い橋梁を照明で照らす写真を見せながら「産業遺産はライトアップに向いている」と説明した。また、現代建築は港湾部などの新市街に集め、伝統的な街並みの旧市街と明確に分けた方が魅力は高まると指摘した。

最後に夜間景観の整備を進めることで、夜にも人が集い、その結果として飲食店も繁盛するなど「あかりの整備はまちのにぎわいをつくる」と夜間景観の重要性を訴えた。

今回は専門講座Dコースの第1回として開催し、13日に第2回(テーマ「神戸の夜間景観」、講師・高浦邦彦氏)、20日に第3回(テーマ「神戸のまちあかり」、講師・こうべ照明倶楽部)、12月11日に第4回(テーマ「魅力的な神戸のまちあかり」、講師・高浦邦彦氏)と続く。

2015.11.08

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