全体を文化芸術施設と庭園で構成/宝塚ガーデンフィールズ跡地利活用方針(案)を公表/宝塚市
兵庫県宝塚市は24日、「宝塚ガーデンフィールズ跡地利活用方針(案)」を公表した。全体を文化芸術施設ゾーンと庭園ゾーンに大きく分けて整備する。文化芸術施設は2階建てで、1階を創造・交流フロアとし、創作スペースやライブラリー・カフェなど、2階は感動フロアとしてメインギャラリーなどを配する。15年度中に基本設計をまとめ、16年度の実施設計を経て、17年度と18年度で建設する。事業費は土地取得費が約15億円、施設整備費が約20億円の計35億円を見込む。
【宝塚ガーデンフィールズ跡地利活用の外観パース】
基本計画と基本設計は公募型プロポーザルで選ばれた東畑建築事務所・地域計画建築研究所・E-DESIGN設計共同体が担当している。
庭園ゾーンは、手塚治虫記念館前を桜のエントランスとし、いのちの広場、せせらぎと親水池、メインガーデン、桜のプロムナード、みんなの広場、ルーフガーデン(屋上庭園)を整備する。文化芸術施設は天井高4㍍を確保するメインギャラリーのほか、サブギャラリー、ミュージアムホール、キューブホール、カフェ、ショップなどを建設する。メインギャラリーは有料ゾーンとするが、その他のゾーンは庭園部分も含めて大半を無料とする。
建設地は阪急宝塚線・今津線宝塚駅東側の宝塚ガーデンフィールズ跡地約1㌶。宝塚市武庫川町の宝塚ガーデンフィールズ跡地は全体で約3㌶あり、3街区に分けて整備している。今回の対象地の面積は約1万0200平方㍍で、用途地域は商業地域で、建ぺい率は80%、容積率は400%となっている。
市は16年1月21日まで活用方針(案)に対するパブリック・コメントを募集し、市民の意見を踏まえて活用方針を正式に定める。