柄谷工務店グループに決まる/PFI事業の市営武庫3住宅第2期建替/尼崎市
兵庫県尼崎市は、PFI事業となる「市営武庫3住宅第2期建替事業」の特定事業を実施する民間事業者として、柄谷工務店を代表企業とするグループに決めた。同グループのみが参加した。グループの構成員と役割分担は、設計を市浦ハウジング&プランニング大阪支店、工事監理を市浦ハウジング&プランニング大阪支店と三弘建築事務所、建設を柄谷工務店、宮崎建設、トータルサプライ、移転支援をアクロスコーポレイションがそれぞれ担当する。570戸の市営住宅と道路や公園などをBT方式で整備する。8月中旬の仮契約、10月上旬の事業契約の締結を予定している。
【提案内容の鳥瞰図】
市営宮ノ北住宅を現地で建て替えし、高層化で集約するとともに活用地を創出する。30棟と付帯施設があり、これを解体撤去し、2次に分けて建て替え住宅を整備する。
建て替え住宅は約570戸を予定している。内訳は1DKが50戸、2DK(小)が212戸、2DKが136戸、3DKが160戸、1DK(車椅子対応住戸)が6戸、2DK(車椅子対応住戸)が6戸となっている。建物は8階建て以上とし、住戸専用面積は2万7500平方㍍以上を確保することを条件とすしていた。
【提案内容の全体配置図】
10月ごろに事業契約を結び、2017年7月ごろに第1次工区を着工、18年10月ごろに引き渡す。第2次工区は19年4月ごろに着工し、20年7月ごろに引き渡す。第3次工区に関連する公共施設などの整備を20年10月ごろから21年5月ごろに実施し、事業を完了させる。
現状の宮ノ北住宅の規模は30棟計987戸で、1966年度に管理を始めた。所在地は尼崎市西昆陽3-32-1ほかの敷地5万0871平方㍍。PFI導入可能性調査業務は地域経済研究所が担当した。