ラマダホテル大阪跡地をオリックス不動産が取得/跡地開発に弾み/敷地面積は約5000平方㍍
2013年末に閉館した大阪・中津のラマダホテル大阪の実質的な所有権がモルガン・スタンレーからオリックス不動産に2月末に移っていたことが分かった。敷地面積は約5000平方㍍。オリックス不動産が主体となり、超高層マンションなどの開発が進むとみられる。
【仮囲いで覆われた旧ラマダホテル大阪】
ラマダホテルの前身は東洋ホテルで、1969年に旧三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)が中心になって開業した。04年にモルガン・スタンレーが事業を買収し、06年にラマダホテルグループに加わった。04年9月の時点で所有権が東洋ホテルからUFJ信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)に移り、モルガン・スタンレー系の神宮ホールディング特定目的会社が受益者になった。ホテルが閉館した2カ月後のことし2月28日には売買によって受益者がオリックス不動産に変わった。信託契約期間は04年9月から19年8月末までとなっている。
現状はホテル周囲を仮囲いした状態にあり、解体などの動きはない。既存の建物は地下2階地上16階建てで、大林組が施工した。客室数は547室。所在地は大阪市北区豊崎3-21-1(地番)ほか。用途地域は商業地域で、容積率が600%、建ぺい率が80%。建物が老朽化し、改修に必要な多額の投資を回収できないと判断して閉館を決めた。