中之島6丁目に超高層マンションを建設/敷地面積は6000平方㍍超/三菱地所レジデンスなど4社
三菱地所レジデンス、住友商事、京阪電鉄不動産、竹中工務店グループのアサヒプロパティズの計4社は、大阪・中之島に三井倉庫が所有していた駐車場跡地を取得し、新たにマンションを建設する。敷地面積は6164平方㍍あり、超高層マンションになる可能性が高い。現在は竹中工務店の施工で「中之島六丁目計画 埋蔵文化財発掘調査及び発掘調査に伴う地中埋設物撤去工事」を進めている。
【埋蔵文化財発掘調査中の現場】
工事場所は大阪市北区中之島6-8-3。用途地域は商業地域で、容積率は800%、建ぺい率は80%となっている。敷地はあみだ池筋を挟んでグランキューブ大阪の向かいにあたる。最寄り駅は京阪中之島線中之島駅。
三井倉庫は中之島駐車場として使っていた土地を、資産の効率的活用などのため、三菱地所レジデンスとアサヒプロパティズの2社に2013年3月に売却した。譲渡価格は非公表。その後、13年11月に両社の持ち分の一部を住友商事と京阪電鉄不動産に移転させた。現状の持分は三菱地所レジデンスが60%、住友商事が30%、京阪電鉄不動産が7%、アサヒプロパティズが3%となっている。
敷地は仮囲いで覆われており、現在は埋蔵物発掘調査などを実施している。江戸時代の土蔵跡4棟などが見つかったことから、大阪市教育委員会と大阪市博物館協会大阪文化財研究所は10日に発掘現場で現地説明会を市民向けに開く。
中之島地区に建つ超高層マンションは現状、3丁目と4丁目に各1棟のみ。05年2月に完成した丸紅の「グランスイート中之島タワー」(27階建て)は3丁目に、09年の大京・京阪電鉄不動産が事業主となった「N4.TOWER」(34階建て)は4丁目にそれぞれ建っている。