新LCCターミナルビルを建設/基本設計は梓設計に委託/新関西国際空港会
新関西国際空港会社は26日、関西国際空港のLCC( ローコストキャリア)ターミナルビルを拡張するため、第3ターミナルビル(T3)を新たに整備する。T3の規模は平屋一部2階建て総延べ約3万3000平方㍍。投資額は100億円規模を見込む。基本施設は梓設計に委託している。履行機関は2014年6月30日まで。T3の供用開始は16年下期を予定している。第2ターミナルビル(T2)が12年10月に供用を始めたが、将来的に処理能力の不足が懸念されることから新ビルを建設する。
関西国際空港2期空港島に建設する。建設地は大阪府田尻町泉州空港中。T3の新設に加えて、T2を改修する。現状のT2は総面積が約3万平方㍍、9スポット、年間処理能力が400万人だが、T3の新設とT2の改修によって総面積が約6万3000平方㍍、小型機の場20スポット、年間処理能力は800万人と倍増させる。
T3新築工事はすでに基本設計に入っており、14年度中に詳細設計を仕上げる。基本設計は「関西国際空港2期地区新旅客ターミナルビル基本設計」として、梓設計、日建設計、松田平田設計の3者で指名競争入札した。11月26日に2470万円で梓設計と契約を結んだ。
15年度から建築確認申請を経て着工し、16年下期に供用を始める。T2改修工事も並行して進め、16年度中に工事を終える。T2ビルの設計施工は竹中工務店、エプロンの舗装は日本道路が担当した。
12年4月に設立した新関西国際空港会社は、関西国際空港と大阪国際空港を管理している。関西国際空港では、LCCが国際線で9社週140便、国内線で2社1日28便が運航し、日本最大のLCC受け入れ空港になっている。
【新LCCターミナルビルの完成パース】