特定事業に選定、財政負担を9・3%軽減/余熱利用施設整備運営事業/野洲市
滋賀県野洲市は27日、PFI方式を導入する「野洲市余熱利用施設整備運営事業」を特定事業として選定した。財政負担額は、市が自ら実施する場合に比べて9・3%低減できると算出した。新野洲クリーンセンターでごみ焼却によって生じる余熱を温水などとして有効活用する施設を、旧野洲クリーンセンター跡地に整備する。温水プール、温浴施設、特産物販売施設などを導入する。10月上旬に入札を公告する。
事業者は、設計、建設・工事監理、維持管理、運営の各業務を担う。BTO方式を採用する。参加資格は複数の企業で構成するグループとし、建設業務を行う者は、07年4月から17年3月末までの間に延べ1500平方㍍以上の官公庁が発注した公共施設などの建築工事を完了した実績などを求める。
温水プールは、8コース以上を基本とする25㍍プール、子ども用プールなどを設ける。温水プール、温浴施設、特産物販売施設の3施設は必須施設とし、このほか必須施設との連携・相乗効果が見込める施設を提案させる。提案施設として、トレーニングジム、スタジオ、カフェなどの飲食店、売店、キッズランドなどを想定しているが、設置は義務付けない。
建設地は、野洲市大篠原3333-2ほかの敷地約1万1100平方㍍。内訳は、旧野洲クリーンセンター跡地の約6300平方㍍、野洲体育センターの約3000平方㍍、野洲体育センター裏の市有地約1800平方㍍。
入札の公告後、参加表明書を12月下旬まで受け付ける。入札書などを2018年2月上旬までに提出させ、3月下旬に落札者を決める。18年6月に事業契約を結ぶ。事業期間は42年3月末まで。内訳は、設計・建設期間が20年2月末まで、開業準備期間が20年3月末までで、20年4月中に運営を始める。運営(維持管理)期間は42年3月末まで。
「野洲市余熱利用施設整備基本計画策定業務委託」は、パシフィックコンサルタンツ滋賀事務所が担当している。