6月下旬に1期事業協力者を公募/神戸市などが出資/雲井通5丁目再開発会社が設立
神戸・三宮の再開発に向けて雲井通5丁目再開発(神戸市中央区)が設立した。6月下旬に1期の事業協力者を公募し、8月末に選定・公表する。9月以降に地権者意向調査、建物調査、事業計画の策定などを進める。神戸市が51%、神戸すまいまちづくり公社が15%、兵庫県が3%、その他の地権者が31%出資した。
「新たな中・長距離バスターミナル整備に向けた雲井通5・6丁目再整備基本計画」によると、6カ所に分散しているバス停を集約し、1日当たり約1400便発着の西日本最大級の中・長距離バスターミナルを再開発ビルに合わせて整備する。
雲井通5丁目をⅠ期、雲井通6丁目の現サンシティなどをⅡ期、コスモビルなどをⅢ期以降と分けて整備する。Ⅰ期は18、19年度に事業計画の策定や都市計画・事業計画の手続きを進め、20-25年度ごろに権利調整の手続き、既存建物の解体工事、施設の建設工事を行い、Ⅰ期バスターミナルの暫定使用を始める。Ⅱ期はⅠ期完成ごろの事業着手を目指し、Ⅲ期以降はⅠ期とⅡ期と並行して将来需要をみながら具体化を検討する。
再整備ビルは、バスターミナルのほか、低層に商業・文化・芸術、中高層階に宿泊、業務、中長期滞在などの機能を検討する。Ⅰ期では最大収容1500席以上の大規模ホールを備えた文化芸術を体感・発信する施設なども盛り込む。