ヒューリックGに決定、文化創造、交流促進、国際医療の3拠点を整備/もと扇町庁舎用地・南側用地の売却に向けた公募型プロポ/大阪市
大阪市水道局は、もと扇町庁舎用地と、もと扇町庁舎南側用地を売却するため、開発事業予定者を決める公募型プロポーザルを実施し、ヒューリック(東京都中央区)を代表とするグループに決めた。グループの構成員は、医療法人医誠会(大阪市東淀川区)、一般財団法人仁厚医学研究所(岡山県倉敷市)。低層部は、新たな文化・コミュニティを創造・発信できる劇場を中心とした「文化創造拠点」、カフェ・コンビニ・子ども英語教育施設などを配置した「交流促進拠点」、上層部に医誠会が運営する医療ツーリズムにも対応した約560 床の高度急性期医療施設の「国際医療拠点」で構成する複合施設となる。9月ごろに土地売買契約を結ぶ。
【北東側外観パース】
ヒューリックは代表事業者として事業全体をアレンジメントするとともに、土地の大半を取得し、医誠会に長期賃貸する。提案価格は80億円で、同グループのみが応募していた。医誠会は土地取得の資金を拠出することなく、病院建物や手術機器など本業の設備投資に資金を集中する。建物の規模は、地下1階地上13階建て延べ約5万3000平方㍍。免震構造を採用する。北側と南側の敷地は連絡ブリッジでつなぐ。
【周辺図】
建設地は、大阪市北区南扇町1-1ほかの敷地9154平方㍍。北側の「もと扇町庁舎用地」(敷地面積4470平方㍍)と南側の「もと扇町庁舎南側用地」(同4683平方㍍)を一体的に活用することが条件だった。
【現在は駐車場などとして使っている】
2020年8月ごろに建築工事に着手し、22年10月ごろの供用開始を見込む。予定価格は、64億4780万円だった。