東京23区は1人あたり12・7平方㍍/企業1人あたりの賃借面積を調査/ザイマックス不動産総合研究所
ザイマックス不動産総合研究所(東京都千代田区)は、企業のオフィス利用実態を把握するため、一般的な事務所に入居している企業の1人あたりの賃借面積を調査した。2018年の東京23区での1人あたりのオフィス賃借面積は12・7平方㍍となった。13・3平方㍍だった11年以降、減少を続けており、16年には12・5平方㍍と最少を記録した後、17年、18年とやや微増となった。
【16年を底に微増に転じている】
新規テナントの1人あたりのオフィス賃借面積は12・6平方㍍、継続テナントは12・8平方㍍となっている。新規テナントの1人あたりのオフィス賃借面積は08年が13・5平方㍍だったが、リーマン・ショック後の不況からオフィスの縮小移転の流れを受け、09年には12・1平方㍍まで落ち込んでいる。継続テナントは09年は12・9平方㍍で、不況による人員削減の影響で10年には13平方㍍台となっている。
13年からは、12年のオフィス大量供給をうけ、景気回復を背景に将来の事業拡大・人員増に向けてオフィスを広めに確保しようとした動きがあり、新規テナントの1人あたりのオフィス賃借面積は拡大、14年には14・0平方㍍となっている。
15年からは、空室率・空室面積の減少や市場賃料上昇によるコスト意識の高止まりなどから、新規が継続よりも狭くなっていった。
今回の調査対象となったテナントで、2年連続で入居しているテナントの利用人数は、17年と比べ、18年になり人数を増やした企業は40%、減らした企業は34%、変化なしは26%と、40%の企業は人数を増やしている。
【減員と増員の割合は拮抗している】