400室のハイグレードホテルを誘致/梅田3丁目計画の詳細を公表/日本郵便やJR西日本など
日本郵便(東京都千代田区)、西日本旅客鉄道(JR西日本、大阪市北区)など4社は11日、大阪中央郵便局跡地などを開発する「梅田3丁目計画(仮称)」の詳細を公表した。基準階貸室面積が約4000平方㍍の西日本最大級のオフィスや、商業施設、客室数約400室のハイグレードなホテル、席数約1200席の劇場の計4機能が入る。2020年7月から解体に着手し、20年9月から新築工事に入り、24年3月の竣工を目指している。
【建物外観イメージ】
日本郵便、西日本旅客鉄道、大阪ターミナルビル(大阪市北区)、JTB(東京都品川区)の4社が事業主となる。ビルの規模は、地下3階地上39階建て塔屋2層延べ約22万7000平方㍍。地下2、3階は駐車場で、地下1階から地上6階に商業施設、5-8階に劇場が入る。ホテル(バンケット)が7、8階、オフィスサポートが9階で、11-27階がオフィス、29-38階がホテルとなる。
【フロア構成】
オフィス空間は、大規模のスペースニーズのほか、最小約120平方㍍の空間も設け、小規模スペースの需要にも応える。カフェテリア、屋上リフレッシュガーデン、ラウンジなども備える。劇場は、MBSメディアホールディングス(大阪市北区)が運営する。
【商業エリア外観イメージ(JR大阪駅前側)】
設計は日建設計大阪オフィス(大阪市中央区)、施工は竹中工務店・西松建設・錢高組JVが担当する。建設地は、大阪市北区梅田3-2-4(地番)ほかの敷地約1万2900平方㍍。土地は大阪中央郵便局部分の約8900平方㍍を日本郵便、残りの大弘ビルと駐車場棟の約4000平方㍍をJR西日本とJTBが所有している。
〈シアターBRAVA!の後継劇場として一流エンターテインメントを提供〉
劇場を運営するMBSメディアホールディングスは、1985年に西梅田での劇場四季「CATS」大阪初演から劇場を運営、2005年からは大阪ビジネスパークで「シアターBRAVA!」を経営していたが、用地契約の終了で16年5月に閉館し、次の劇場地を模索していた。新劇場では、演劇、ミュージカル、音楽、演芸など国内外の一流エンターテインメントを提供、関西文化の育成や発信にも力を入れる。
【新劇場の客席イメージ】
新劇場は、1200-1300席の2層式で、舞台はプロセニアム形式で間口が15-17㍍(可動)、開口高が8・7㍍、奥行きが16・8㍍を計画。開場は24年夏を予定している。