大阪三菱ビルは32階建てのオフィス・ホテル主体の複合ビルに建て替え、24年4月に竣工/カンデオが548室のフラッグシップホテル/三菱地所など4社
三菱地所(東京都千代田区)など4社は、大阪市北区で計画する事務所ビル「大阪三菱ビル」を32階建てのオフィス・ホテル主体の複合ビルに建て替える。延床面積は約6万6000平方㍍で、ホテルはカンデオ・ホスピタリティ・マネジメント(東京都港区)のフラッグシップホテル(客室数548室)が出店、スカイスパやフィットネス、レストランなどを設ける。現在は既存ビルの解体を進めており、10月から新築工事に着手し、2024年4月の竣工を目指している。ホテルは24年夏の開業を予定している。
【建物イメージ】
「(仮称)大阪三菱ビル建替え計画」は、三菱地所、三菱商事都市開発(東京都千代田区)、積水ハウス(大阪市北区)、MULリアルティインベストメント(東京都千代田区)が出資するオーエム4特定目的会社(東京都中央区)が建築主となる。
建物の規模は、S一部SRC造地下2階地上32階建て塔屋1層延べ約6万6000平方㍍。地下2階に駐車場、地上1階と2階に店舗、3-15階に事務所、17-31階にホテルが入る。
【1階オフィスロビーイメージ】
オフィスは、総貸室面積が約2万2700平方㍍、基準階面積が約1760平方㍍。低層部には店舗のほか、保育施設や健康増進施設、運動支援施設を整備する。
ホテルは、4つ星ホテルをコンセプトとし、全客室から大阪市内の眺望を楽しめる。17階にフロント、ロビー、レストラン、バー、31階のルーフトップにはスカイスパ(露天風呂・内湯・ロウリュウサウナ)、フィットネス、スカイラウンジを設ける。
【17階ホテルロビーのイメージ】
プロジェクトマネジメントは三菱地所、設計は三菱地所設計・竹中工務店JVがそれぞれ担当している。
建設地は大阪市北区堂島浜1-1-5(住居表示)の敷地3571平方㍍。不動産信託受益権は、オーエム4特定目的会社が三菱UFJ銀行(東京都千代田区)から20年2月14日に取得していた。
現在進めている「(仮称)大阪三菱ビル開発計画既存建物解体工事」は、オーエム4特定目的会社が発注し、竹中工務店大阪本店(大阪市中央区)が施工している。解体工事の規模は、SRC造地下4階地上15階建て延べ3万7361平方㍍。